ヴィーガンにもいろいろあって、卵を食べる派と食べない派があります。基本的には食べませんけどね。
肉は食べないけれど魚は食べるというヴィーガンもあるそうで、わたしは勝手に「ソフトヴィーガン」と呼んでいます。
それはさておき、ソフトヴィーガンの人が選ぶのが、平飼い卵。
別名、「ケージフリーの卵」。
近所のスーパーで、たった1種類棚に並ぶのが、こちらの平飼い卵です。
今回は、食品添加物のお話ではなくて。
ほとんどの家庭の食卓に欠かせない、卵の読み方を見ていきましょう。
「平飼い卵」と堂々と表示されている
このように、平飼い卵の見分け方はとってもカンタン!
と、ここまで言い切ってしまえるのは、日本の悲しい現実もありまして‥‥。
日本では、まだまだ平飼い卵の普及率が低いから、なんですね。
↓
アニマルウェルフェア(動物福祉)にのっとった平飼い卵だと知ってほしい&アピールしたい
↓
単に「卵」ではなく「平飼い卵」と表示する
というわけです。
ちなみにこちらの卵の生産者は、株式会社アグリテクノです。
参考:アグリテクノの、安心と安全への取り組み
エイビアリー方式とは
パッケージに次のように書かれています。
【エイビアリー方式】
鶏は自然の光と風が入る鶏舎内を自由に動き回れる環境で飼育しています。
つまり、せまくて暗い所に閉じ込めていませんよ、という意味です。
ニワトリにストレスがかかりません。
エイビアリー方式は、もう少し専門的に言うと「多段式のケージフリーシステム」のこと。
以下の記事がわかりやすいので、参考にどうぞ。
・アニマルライツセンター 丸一養鶏場「エイビアリー」
・COOP札幌 平飼いの進化形!?エイビアリーへの道。
バタリーケージ卵と平飼い卵を比較
ところで、バタリーケージ(英語: Battery cage)の卵と聞いて、ピンとくるでしょうか?
平飼い卵との違いをまとめます。
【バタリーケージの卵】
・ワイヤーでできた金網の中に鶏を入れる
・止まり木や砂浴び場がない‥‥‥鶏の習性を奪う
・身動きが取れないほど過密‥‥1羽あたり平均のケージ面積は400平方cm前後
・ストレスで病気になりやすい
・1個20~30円
【平飼い卵】
・鶏が地面を自由に動き回ることができる
・太陽の光や風を感じることのできる鶏舎、または屋外での飼育
・衛星を保つことができる
・ストレスがなく病気になりにくい
・1個50~80円
ニワトリが、もともと備わっている習性を生かし、ニワトリらしく生きることのできる環境。それはどちらか、答えはおのずと見えてきます。
鶏のエサが遺伝子組換えかどうかをチェック
卵を選ぶとき、注意したいのが鶏のエサ(=飼料)です。
パッケージには、以下が表示されています。
飼料のとうもろこし、大豆粕は遺伝子組換え混入防止管理済です。
とうもろこし副産物と菜種粕は除く。
一見、良さそうなかんじがしますね。
ですが、直訳すると次のようになります。
鶏のエサのとうもろこしと大豆カスは、5%まで遺伝子組換えが混ざっている可能性があります。それと、とうもろこしから生じる副産物と、なたね粕は遺伝子組み換えFOODです。
「遺伝子組換え混入防止管理済表示」という表示、本当にまやかしですねー‥‥。なんだか安心安全なイメージがある。
いや、メーカーさんは悪くないんです。任意だけど書きたいならこう書いていいよ、と決めているのは国だから。
「遺伝子組換え混入防止管理済表示」という表示については、以下の記事を参考にどうぞ。
タイシ 北の大豆 絹(絹ごし豆腐)|遺伝子組み換えかどうか
【まとめ】どちらの卵を選びますか?
バタリーケージの卵と、平飼い卵。
どちらを選びたくなりましたか?
「バタリーケージの卵の生産方法を知ったら、気分が悪くなり食べられなくなった。そもそも何十年も価格が変わらないこと自体おかしい。20円なんて安すぎて逆に不安」という知人がいます。
自分の口に入る卵のことを、まず知る。
その上で、選択しましょう!