スーパーには、いろいろな種類のお豆腐が並んでいます。
たくさんあって迷うかもしれませんが、お豆腐の見るべきポイントは簡単&シンプルです。
今回は、青森県に本社のある太子食品さんのお豆腐を読んでいきましょう。
「タイシ 北の大豆 絹」の表示
【名称】
絹ごし豆腐
【原材料名】
丸大豆(北海道産100%)(遺伝子組み換えでない)、粗製海水塩化マグネシウム(にがり)
【その他の記載】
消泡剤・乳化にがり不使用
参照:公式サイト
お豆腐は、食品添加物ゼロ?
基本的に、お豆腐は大豆とにがり、そしてお水があれば作ることができます。
・海水から塩を抽出する時にできる液体
・主な成分は塩化マグネシウム
・凝固剤として必要
にがりは食品添加物ということになっていますが、「タイシ 北の大豆 絹」に使われているのは天然のにがり「粗製海水塩化マグネシウム」です。
一方、パッケージの左端に「消泡剤・乳化にがり不使用」と黒枠で表示されていますね。
にがりを乳化剤や油でコーティングした添加物
乳化にがりではなく、天然のにがりを使用しているお豆腐を選びたいですね。
ちなみに、茶わん蒸し風の卵豆腐には、食品添加物がいろいろ入っていますのでご注意を。
お豆腐のポイントは、生産地と遺伝子組み換えの表示
お豆腐でチェックしたいのは、
・大豆の生産地
・「遺伝子組み換えでない」と表記があるかどうか
という2点です。
「タイシ 北の大豆 絹」は、「丸大豆(北海道産100%)」とあるように、国産です。
お豆腐の場合、日本以外だと、アメリカやカナダの大豆が使われていることが多いです。
そしてもうひとつの重要チェックポイントが、「遺伝子組み換えでない」と表記があるかどうか。
はい、こちらもきちんと表記がありますね。
実はこの「遺伝子組み換えでない」という表記に関して、新たな制度が始まっていますので、ここでぜひ知っておいてほしいと思います。
遺伝子組み換え食品とは?
まずそもそも、遺伝子組み換えされた食品って何?ということで、消費者庁の資料から引用します。
遺伝子組換え食品とは、別の生物の細胞から取り出した有用な性質を持つ遺伝子を、その性質を持たせたい植物等の細胞の遺伝子に組み込み、新しい性質を持たせる技術を用いて開発された作物及びこれを原材料とする加工食品です。
国内で流通している遺伝子組換え作物は、食品衛生法(昭和22年法律第233号)に基づく安全性審査を経ています。
こう見ると、遺伝子組み換え食品ってそれほど悪くないんじゃない‥‥?と錯覚しそうになりますが、害虫駆除のため除草剤に「強力な虫が寄って来ない遺伝子」を組み込んで生産性を上げるといった、安全性が不確かな存在です。
自然界にもともとあったものを強制的に別モノに変えるなんて、なんだか怖い‥。
未知のもの、不安を感じるものには手を出したくないので、わたしは「遺伝子組み換えでない」と表示のあるお豆腐を選びます。
ゼロでないと「遺伝子組み換えでない」と明記できない!
さて、2023年4月1日から、遺伝子組換え表示制度が変更されました。
消費者庁の「任意表示制度」を要約すると、
遺伝子組み換えゼロでないと、「遺伝子組み換えでない」「非遺伝子組換え」と表示してはダメ!
となりますね。
これはわたし達消費者にとって朗報です。
今までは、遺伝子組換え混入の割合が5%までなら「遺伝子組み換えでない」と表示できたんですよ。
ゆるゆるルールでした。
「遺伝子組み換えでない」と表示されながらも、最高5%も「遺伝子組み換えされた」ものを食べていた可能性があるとは‥‥。泣
2023年4月1日からは、5%まで遺伝子組換え食品が使われているものには、
「分別生産流通管理を行っています」
「大豆(分別生産流通管理済み)」
「大豆(遺伝子組換え混入防止管理済」
などの表示をしてもいいし、しなくてもいいよ、とルール変更されました。
【まとめ】豆腐の読み方はわかりやすい
「タイシ 北の大豆 絹」を読みました。
豆腐は、とても読みやすい食べ物の一つです。
・大豆の生産地
・「遺伝子組み換えでない」と表記があるかどうか
この2点を押さえて選んでみてください。